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アフリカ・ルワンダ オフショア開発 / 進出支援コンサルティング
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アフリカでスマート農業は普及するのか?アフリカ農業に必要な支援とは【Pick-Up! アフリカ Vol. 248:2022年1月7日配信】

訳 :  調査結果;若者の18%しか農業でアグリテックを使用していない

英題:Only 18% of youth in agriculture use agri-tech innovation; survey

記事リンク:https://www.newtimes.co.rw/business/only-18-youth-agriculture-use-agri-tech-innovation-survey

こんばんは!皆さん、あけましておめでとうございます。本年も、pick-up!アフリカをよろしくお願いいたします。

さて本日ご紹介するトピックは、アフリカでのスマート農業技術の普及に関連したニュースです。スマート農業技術、通称アグリテックは、IoTやAI等の情報テクノロジーや最新技術を農業に応用することで農産物の収量増加や、農家の収益の向上につながることが期待されており、現在世界中の農業の現場で取り入れられています。

今回ご紹介するニュースでは、アフリカのアグリテック事情と、それに関連して若い世代の農業従事者が減少していることについての調査結果が述べられています。

ニュースの概要

ルワンダのHeifer International社がエチオピア、ケニア、ルワンダ、タンザニア、ウガンダ、ナイジェリア、ガーナ、セネガル、マラウイ、ザンビア、ジンバブエの11カ国で、若者約3万人、小規模農家約300人、110の農業系組織を対象に行った聞き込み調査を行いました。

今回の調査では対象国の農業分野の課題に対して、スマート農業技術の普及、若者の農業への参入という、アフリカの農業課題を解決する二つの重要なポイントについて述べられています。

この調査によって、アフリカの小規模農家には依然として、アグリテックなど最新技術の導入に障壁があることがわかりました。

調査によると、対象国で農業に従事する若者のうち、アプリ、ウェブサイト、ソフトウェアなど、何らかの形でアグリテック技術を利用している者はわずか23%にとどまりました。

特にルワンダでは、若者の約45%が農業に従事しているのにもかかわらず、そのうちの18%しかアグリテックを使用していないことがわかりました。

新しい技術はなぜ導入されないのか

彼らのような若い世代の農家にとって、新しい技術導入を妨げている原因はどこにあるのでしょうか。今回の塗油差では農業への新技術の導入を妨げている大きな要因として、土地へのアクセスが悪いということが原因として挙げられました。

記事によると、調査国の若者の59%が土地の所有権やアクセスを保持しておらず、ルワンダでは70%の若者が土地へのアクセスを有していないことがわかりました。

加えて、小規模農家、農業組織へのインタビューを通して、識字率の低さ、社会経済的地位の低さ、新技術に対するサービスの拡大が不十分であることが、技術導入を遅らせている要因であると示唆されています。

本記事内では、アフリカ内でもすでにAIやリモートセンシング技術、地理情報ソフトウェアなどを導入しているイノベーター農家では、天候や害虫の発生予測を行うことで作物の収量増加などの恩恵を受けていることが示唆されています。

アフリカで導入されているアグリテックの実用化例に関しては、我々の過去の記事でいくつか取り上げているので、そちらもご参照ください。(1,2,3)

今後のアフリカ農業に必要な支援

この記事では、若い世代の農業への参加と、アフリカでの使用を中心としたスマート農業技術の適応がアフリカの農業分野を支援する際のカギとなると述べられています。

報告書によると若者の農業への参入、またアグリテックの導入を進めるための支援として、資金調達、農業技術へのアクセスとトレーニングが重要な分野であるとして推奨されています。

現在アフリカの国々では、若い世代の農業離れが深刻な問題としてあげられています。私たちが以前取り上げたこちらの記事によると、土地へのアクセスが困難であること、都市部へ移住し、”white-collar job”といわれる仕事への就職を希望する風潮が高まっているということなどが原因としてあげられています。(4)

若者への農業への参入障壁の高さを解消することも、アフリカの若い世代を農業に呼び戻すための重要な施策になります。

調査を行った農業関連団体の少なくとも39%が、技術革新が若者の農業への参入のために必要であると回答しており、32%が若手農家に対する支援、21%が農業政策に若者を盛り込むことであると答えています。

一方で調査対象の若者の37%が、アフリカで若者が農業に従事する上での主な障壁が資金へのアクセスであると回答し、それぞれ14%と12%が、土地へのアクセスの欠如とトレーニングの欠如が主な障壁であると示されています。

農業を担う若い世代を育成していくためには、スマートフォン等の情報ツールを利用した教育が有効な手段であると考えられています。

こちらの記事によると、世界銀行、アフリカ開発銀行の調査により、アフリカのスマートフォン所持人口は6億5千万人となったことが分かりました。これは大陸別で見た際に欧米を抜いて世界一の数値であり、記事内では人口の60%が25歳以下であるということがこの結果の要因であるとされています。(5)

アフリカの若い世代を農業に呼び戻すための方法についても、さらに詳しくご覧になりたい方はこちらの記事をご参照ください。(6)

さらに、農業に限らずアフリカの職業支援において、トレーニングの重要性は再認識されています。ここで問題となっているのが、トレーナーやメンターとなる指導できる人材が不足しているということです。それについても、当HPで掲載している過去記事に詳しく紹介していますので、ぜひご参照ください。(7)

参考記事

1.

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