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アフリカ・ルワンダ オフショア開発 / 進出支援コンサルティング
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気候変動:アフリカ大陸全体としての取り組み方は?【Pick-Up! アフリカ Vol. 179:2021年6月14日配信】

UNECAとカーボベルテ大学がアフリカの気候変動会議を開催

UNECA and University of Cabo Verde host Africa Climate Talks

記事リンク:https://www.africanews.com/2021/05/19/uneca-and-university-of-cabo-verde-host-africa-climate-talks/

内容と背景:

本日は気候変動に関してアフリカ大陸全体の取り組みについて書かれた記事をピックアップしてご紹介します。

アフリカ経済委員会は昨月18日、カーボベルテ大学と協働してアフリカ全体での気候変動問題に取り組むためのAfrica Climate Talksを開催しました。今回の会議は3回目にあたり、オンラインで執り行われました。アフリカの気候変動問題に積極的に取り組んでいる約120人の参加があったということです。

2015年に発足したAfrica Climate Talksは、包括的な気候変動と開発の対話フォーラムとして機能しています。また、大陸の人々が気候変動と開発に関する最も差し迫った懸念について話し合うための対話スペースとして活用されています。

アフリカ経済委員会(ECA)の技術・気候変動・天然資源管理部門のディレクターであるジャンポール氏によると、第3回アフリカ気候トークの目的は、COVID -19と気候危機の収束・脆弱なコミュニティと世界的な気候ガバナンスおよびパンデミック中とポストパンデミックにとって何を意味するかを調査することであるということが示されています。

実際に今回の会議では、African Small Island Developing States(SIDS:アフリカの小島嶼開発途上国)の課題を明らかにしました。コロナ禍において観光客数が著しく減少したことによる経済的損失と、海洋酸性化と海面上昇の脅威について困難な状況にあるということがトピックになっていました。

またこの記事では、今回の会議によって期待される効果を以下の3つとして示しています。

  • ポストCOVID -19の時代における世界的な気候ガバナンスとその結果としての地政学的ランドスケープにおけるアフリカの声と組織の強化
  • 気候変動、COVID -19パンデミック、および結果として生じる経済危機の間の関連性を活用して、パンデミックを超えたアフリカのグリーンで回復力のある未来に向けて前進する方法についての理解を深めること
  • 回復力のある経済への移行とパリ協定の目標の達成のための強化された地域戦略とグローバルな枠組み

さらに今回の会議は、気候変動に強い開発を通じてアフリカのアジェンダ2063と持続可能な開発目標(SDGs)の実現に貢献しているということが示されていました。

上記では国際世界の枠組みの中で、パリ協定を一つの基準として目標に掲げている一方で、アフリカ独自で策定したアフリカ開発における長期ビジョンも共通の目標として重要視されているということが理解できます。

今回の記事では、国連加盟国の共通の目標について定められたSDGsにも、アフリカ各国が協力して貢献することの重要性について書かれていました。アフリカ連合の設立やアフリカアジェンダ2063など、以前からアフリカ大陸が一丸となって独自の課題に取り組んでいる様子が見られています。

経済面ではAfCFTAなどアフリカ大陸内の自由貿易圏なども動き始めているように、今回の気候変動に関する会議においても同様にアフリカ大陸の国々が一丸となって乗り越えるべき課題について共通認識を持つことの重要性を感じました。

関連・参考記事:

  1. Small Island Developing States – Link
  2. Small states and the green and blue economy – Link
  3. Goals & Priority Areas of Agenda 2063 – Link
  4. コロナ禍のアフリカの気候変動問題【Pick-Up!

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