みなさま、こんばんは!
いかがお過ごしでしょうか。
さて、本日はSDGsのさらなる普及浸透を目指し漫画本を通してその内容をわかりやすくかつ親しみやすい形で伝えようというルワンダからの取り組みに関する記事と、Covid-19により引き起こされたウガンダにおけるサプライチェーンの混乱を同国と中国の関係性に着目しながら解説している記事をご紹介いたします。
ぜひ、お楽しみください!
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記事1:『Comic book on Sustainable Development Goals launched』
記事リンク:https://www.newtimes.co.rw/news/comic-book-sustainable-development-goals-launched
内容と背景:
まずはじめに、2030年を達成目標に掲げる持続可能な開発目標(以下SDGs)のさらなる普及と浸透を目指し、その内容を漫画本でわかりやすく伝えようというルワンダからの興味深い取り組みをご紹介します。
貧困の撲滅や地球の保護により全ての人々が平和と繁栄を享受できることを目指し、2015年9月に国連サミットにて採択された17の達成目標を含むSDGs。達成目標である2030年まで残り10年を切っており、かつ国際社会共通の目標にもかかわらず、人によってその認識が異なっているようです。世界経済フォーラムが委託した調査によると、昨年世界の成人の4人に3人(74%)がSDGsに対してある程度の意識を持っていることが示されました。一方、イギリスや日本などの国々では51%、米国でも50%の人々がSDGsを聞いたことがないと回答しており、地域によってはSDGsに精通していない人がまだ多くいるのが現状です。
そんな中この度Friedrich-Ebert-Stiftung (以下FES)ルワンダという団体がSDGsに含まれている17の達成目標をデジタルの漫画本にてわかりやすく描く取り組みを始めました。漫画本には、世界中の人々が将来の世代のニーズのためのリソースを維持しながら現在のニーズを満たす方法に関してあげられる懸念について書かれており、親しみやすいキャラクターを用い視覚的にわかりやすくSDGsの内容を人々に伝えようといった意図が込められているようです。
UNDPルワンダの常駐代表であるStephen Rodrigues氏は、SDGsとその実施に関する人々の意識を高めるための優れたツールであると述べ、FESによる新しい漫画本を承認しています。加えて彼は次のようにも述べています。
「SDGsは本来ボトムアップ式のアプローチが期待されているため、この漫画本も人々を巻き込む上で非常に重要な取り組みです。私たちは持続可能な社会を構築する必要があります。そのためには、人々に私たちが目指している方向性を理解してもらいそれに貢献してもらうだけでなく、全ての人々にきちんと努力をしてもらう必要があります。」
漫画を通じてSDGsの内容を視覚的にわかりやすく、かつ親しみやすい形で普及させていくのは非常によい取り組みですね。記事本文には漫画の一部が掲載されていますので、ご関心のある方はぜひご覧ください。また、上記にはSDGsの達成目標である17の目標に関して1分半程度で簡単に解説されている国連からの動画をのせましたのでそちらもぜひご覧ください!
関連記事:
- 「FES Rwanda launched a Comic book on Sustainable Development Goals (SDGs)」–Link
記事2:『Forget China, think local』
記事リンク:https://www.independent.co.ug/forget-china-think-local/
内容と背景:
お次は、Forget China, think localと題したウガンダのサプライチェーンに関するこちらの記事についてシェアします。
アフリカの市場では、中国が大きな役割を果たしていることは皆様もご存知かと思います。
中国は世界第2位の経済大国であり、世界の製造業の3分の1を占め、世界最大の商品輸出国です。現在、中間製品の製造における世界貿易全体の約20%は中国で発生していると言います。Link
今回の記事で紹介されているウガンダを含む世界中の企業は、中国の工場閉鎖により、収益の損失とサプライチェーンの混乱に苦しんでいます。
世界経済における中国の立ち位置は、主要なグローバルメーカーおよび消費者製品の輸出国であるということだけでなく、世界中の多くのメーカーの中間投入物の主要なサプライヤーでもあります。
そこで、今回の記事では、以前構築されていたサプライチェーンのCOVID-19の発生によって引き起こされた混乱に続いて、新たにサプライチェーンを構築する必要があるということについて、経済政策研究評議会(EPRC)による「COVID-19のパンデミックがウガンダのビジネスにどのような影響を与えたのか?」と題されたビジネス環境調査を元に述べています。
この調査によると、製造分野の企業の多くは、製造に当たって、原材料または投入物への大幅な削減(26%)またはまったくアクセスできない(24%)と述べていると言います。
EPRCは、国際的な供給への依存こそがウガンダのビジネスに悪影響を及ぼしていることを発見しました。
また、他の記事では、中国からウガンダに流れるFDIが減少するということも示唆されています。
ウガンダへFDIの主な内訳の45%が中国からのものであり、投資は主に資本インフラプロジェクトと製造にありました。Link
この記事で紹介されている(EPRC)による「COVID-19のパンデミックがウガンダのビジネスにどのような影響を与えたのか?」と題されたビジネス環境調査のレポートも、関連記事のところで載せました。ぜひ、こちらのレポートも合わせてチェックしてみてください。
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