みなさん、こんばんは!
今日はアフリカのビジネス環境に関してお届けします。
コロナの影響もありGDP成長率が減少することは予測されますが、このタイミングでまた新たに世銀より発表されました。
また、日本もモザンビークで行われる液化天然ガス事業への参加が発表され、多くの日本企業が参加するようです。
こちらの二本立てでお届けします。
お楽しみください!
明日は、第4回目のコラムの日です。
こちらもお楽しみに!
世界銀行発表!サブサハラアフリカ地域のGDP成長は2.8%減少を予想。
英題:『Sub-Saharan Africa GDP to contract by 2.8%: World Bank report』
記事リンク:https://africa.cgtn.com/2020/06/11/sub-saharan-africa-gdp-to-contract-by-2-8-world-bank-report/
内容と背景:
今回は少しずつコロナの影響に対する救済策などがアフリカも含め各国で発表されるなど、新たな段階に来ている感じがする経済面から、アフリカのGDP成長に関する記事をお届けします。
このシリーズの16回目でも取り扱っているように、今回のコロナの影響により、GDPの成長率の減少は予測されていました。しかしここに来て、当初の予測よりも減少率が低いのではないかと言うのが今回の記事です。
今回世界銀行の発表によると、サブサハラ地域では2.8%の減少になるだろうとしている。また各国のデータに関しても発表しており、ナイジェリアは、政府が5月の発表よりも悪くはない3.2%になるだろうとしている。特にナイジェリアは地下資源の輸出が国の経済活動において、外貨獲得の90%を占めるなどのデータもあり、今回世界的に石油の価格が低下していることで大きな影響を受けるだろうとしている。また、南アフリカも今回のコロナ対策で厳しい政策を導入したことで、7.1%の減少と大きな影響を受けると予測している。
アフリカ経済委員会(ECA)によると、今回のコロナ対策により、毎月690億ドル相当の影響を出しており、これによりSDGs関連の目標達成にもマイナスの影響を出すのではないかとしている。
今回のコロナの影響で様々なところで影響が出ており、特に貧困層が少なくないアフリカにおいて経済的な影響がその割合をさらに高くすることが避けられないだけに各国の救済処置がうまく作用することが願われる。この発表に関連する記事はこれからも引き続き共有していきます。
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関連記事:
- 「Economic Snapshot for Sub-Saharan Africa」 – Link
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日本政府アフリカでの液化天然ガス事業に140億ドル投資へ
英題:『Japan Inc. to invest $14bn in LNG development in Africa』
記事リンク:https://asia.nikkei.com/Business/Energy/Japan-Inc.-to-invest-14bn-in-LNG-development-in-Africa
内容と背景:
こちらの記事では、日本政府の取り組みをお届けします。
モザンビークで行われることが発表された、液化天然ガス事業の事業に加わることになったようだ。約1.5兆円規模の当事業に、資金的貢献をするにあたって、JBICを中心に、日本の3大銀行も資金的に貢献するとも発表されている。リスクに関しては日本貿易保険も関わることで、少しでも減少させるようだ。
今回のプロジェクトに加わることで日本にとっては液化天然ガス供給元を多角化させることができるのではとの期待もある。2024年には1200万トンのガスが生産される予定で、そのうちの30%が東京電力ホールディングス、中部電力、東京ガス、東北電力などが出資している発電会社に供給されるとも記事には書かれている。
今回のプロジェクトはアフリカ最大の投資プロジェクトでもあり、アフリカ開発銀行を中心に、合計20以上もの金融機関が関わるようだ。日本からは三菱UFJ銀行やみずほ銀行、三井住友銀行、三井住友信託銀行なども関わるとも書かれている。
今年、そして今後数年にわたり外国直接投資が減少することが予測される中で、このようなプロジェクトが行われることはモザンビークにとってもアフリカにとっても、そして日本にとっても良いプロジェクトになるそうです。こちらのプロジェクトに関しても引き続き情報を共有していきます。
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関連記事:
- 「Largest private investment in Africa begins $15 billion financing」 – Link
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