記事:ルワンダ: 女性が運営するクラフトビール醸造所の内側
Inside women owned brewery introducing craft beer in Rwanda
記事リンク:https://www.newtimes.co.rw/business/inside-women-owned-brewery-introducing-craft-beer-rwanda
内容と背景:
本日はルワンダのクラフトビール醸造所について書かれたルワンダタイムズの記事をご紹介します。
この記事では、女性の経済的エンパワメントの促進に焦点を当てた女性主導のクラフトビール醸造所である「KwezaCraft Brewery」について書かれています。
ルワンダで最初の女性所有の近代的なクラフトビール醸造所として設立したKwezaCraft Breweryでは、最近、ルワンダ食品医薬品局(RFDA)の新鮮なビールを製造するライセンスを取得しました。
3人の女性によって始まったこのクラフトビール醸造所は、ルワンダの女性たちに経済的自立の機会を与え、彼らのエンパワメントを高めることを目的としてに2016年に開始されました。
創設者の一人は今回の記事の中で、クラフトビールの醸造は世界中の大きな産業として見出されており、多くのルワンダの女性を貧困から救うことができると述べています。また、原材料の栽培・サプライチェーン・工場での加工・ビール製品の販売から、バリューチェーン全体に沿って多くの雇用を生み出す可能性があるということも同時に言及しています。
実際に世界でもクラフトビール市場は拡大していて、世界のクラフトビール市場規模は、2020年から2027年の間に10.4%の年平均成長率を示しながら、2027年までに1906.6億米ドルに達すると予想されています。(関連記事1.)
また、この醸造所の中心的な目標の1つは、地方の地元の女性農家から調達した原材料に焦点を当てることであるということも書かれていました。創設者のうちの一人は、この醸造所の運営を通して、多くの女性に訓練機会を提供することができるということを述べています。
キガリに工場を建設するほか、多くの女性の雇用を創出するレストランを建設することを予定しているということです。
ちなみに、ビールの種類は、ソルガムエール(ソルガムとマンゴーなどのフルーツを使用して製造)、ジンジャービール、インディアペールエール、スタウト、ベルギーハニーブロンド、ゴーゼビールなどがあるということです。
ルワンダでは流通しているビールが10種類程度で、お店でも家でも瓶ビールを飲むことが一般的です。大きな都市には生ビールを出しているお店もありますが、あまりメジャーではないようです。
しかしビールは気軽にたくさんの人に飲まれているという最もポピュラーなアルコール飲料であるという印象があります。
そのため、今回の記事でご紹介されているようなクラフトビールは、ルワンダの人たちにも需要があり、人気が高まっていくのではないかと感じました。
この記事の中でのインタビューでも、創設者は「ビール醸造所も新型コロナウイルスのパンデミックの影響を受けたものの、サンプル作りを進めている、ビールは非常に需要が高い」ということを述べているという記述がありました。このコロナ禍で飲食店やアルコール類の提供に関しては厳しい状況にあるのではないかと思います。
しかし、この危機を乗り越え、女性の社会進出の一助となるこのビール醸造所やクラフトビールを提供するレストランがたくさんの人で賑わう様子を見られることを期待しています。
関連・参考記事:
- $190.66 Billion Craft Beer Market to Worth by 2027; Increasing Demand for Innovative Flavors to Boost Craft Beer Industry Growth, Reports Fortune Business Insights™ – Link
- 女性のバイクタクシードライバーが切り開く男女平等への道【Pick-Up!
Continue reading ルワンダ:女性が運営するクラフトビール醸造所【Pick-Up! アフリカ Vol. 206:2021年8月13日配信】 at Pick-Up! アフリカ.