皆様、昨年はご愛読いただきありがとうございました。予定していたよりも投稿機会は少なかったですが、今年は昨年よりも多く皆さんにアフリカの様々な分野、特に経済関連、スタートアップ、技術系、そしてたまには文化的な情報などなどたくさん発信できるように取り組んでまいります。よろしくお願いいたします。
今回は11月、12月末までの気になったニュースを15記事載せてみました。お楽しみください!
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記事1:『Africa Now Has 643 Tech Hubs Which Play “Pivotal” Role For Business』
内容と背景:
スタートアップやイノベーションなどを通しての注目度が高くなっているアフリカ。そんな中で中心的な役割を担うのが、アクセレレーター、インキュベーションセンターや、Tech hub、コワーキングスペース、そしてハッカソンなどのスペースやイベントなど。こちらのレポートによると、この先にあげた4つのスペース、施設の数は年々増えており、2016年には314施設だったものが現在では倍に近い618施設。Briter Bridges社とAfriLabsの今回発表したレポートではさらに詳しい内訳やそれぞれの特徴などをインタビューを通して集計したものを載せています。もちろん、これらの施設は増えてはいるが、同時にその活動を停止してしまう施設もある。彼らが直面した課題問題についても触れている読み応えのある記事・レポートです!
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記事2:『Technology and technique: at the forefront of African agriculture』
内容と背景:
アフリカ全体の農業に適した環境と比較し、どうやらアフリカの国々、そして農家はそのポテンシャルを活かしきれていないようだ。365日中、約300日以上の晴れに恵まれながら、そして現在世界規模で見たときに残っている農業に活用できる土地の65%がアフリカにありながら、そしてアフリカの労働人口の60%が農業に従事しているにも関わらず、2017年には645億ドル(6兆450億円以上)もの農産物の輸入をしたようだ。そして今後人口が増えるにつれてこの額も増加するのではないかと予測されている。
そんな中で、この課題を解決し、それだけでなく、アフリカの農産物がアフリカ大陸内だけでなく、他の市場にも輸出されるソリューションとしてやはり技術の活用がカギとなるようだ。
この記事では実際にガーナで活用されている解決策が紹介されている。農業を通したアフリカへの進出を考えていらっしゃる皆様、どうぞお読みください。
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記事3:『Africa’s Mara Group Launches Phone Factories in Durban, Kigali』
内容と背景:
第一回目の気にの際にご紹介させていただきました、ルワンダでのスマートフォン工場設置の話の最新情報です。ここで、また新しくできました、南アフリカのDurbanという第三都市にあるDurban工場で生産されているスマートフォンは2種類、200ドルのMara Xと265ドルで販売されているMara Z。
スマートフォンの生産拠点としてのイメージを作るだけでなく、実際には若者の雇用の機会をも生み出しているといいます。
どのような影響をもたらすのか楽しみです。
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関連記事
- 『Rwanda uses technology to power ‘Made in Africa’ ambitions [SciTech]』- Link
- 『Rwanda uses technology to power ‘Made in Africa’ ambitions』 – Link
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記事4:『530 million Africans could be without power by 2030 – IEA report』
内容と背景:
アフリカの電力問題はこれまでも一つの話題となってきました。その中で再生可能なエネルギーへの取り組みの取り入れも活発になってきています。また、使用する分、した分だけ払うPay-as-you-goのような新たなソリューションなども見受けられるようになってきました。そのな中で出されたのが今回の記事とレポート。
やはり結論的にはまだ電力問題は解決の難しい課題のようです。2040年までに現在の4倍の経済成長が見込まれる中、通電率は50%能勢右朝と言われており、経済成長の著しさと歩調の合わない通電率。この課題が解決されることでさらに高い経済成長に繋がるのだろう。
この課題を解決したい方はいいビジネスチャンスかもしれませんね。
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記事5:『China wants state media to peddle its “soft power” in Africa, but tech platforms are a better bet』
記事リンク:https://qz.com/africa/1736534/china-daily-cgtn-fight-for-influence-in-africa-vs-bbc-cnn/
内容と背景:
様々な国への進出や、インフラ開発を中心とした事業参加を背景にアフリカでの影響力を強めている中国。今回の記事は、国の資本の入ったメディアのアフリカ進出や情報発信をきっかけとしソフト面での印象を向上させ、その影響力をさらに強めようとしているというもの。
外国メディアではCNNやBBCなども進出している中、とても激しい競争が予測されるようです。またアフリカでの人口増加や経済発展などによるインターネット利用者数の増加が既定路線ななか、インターネット上での情報発信ツールが今後のこの分野での競争の場所になるだろうとも。
格安のスマートフォンの生産でアフリカでもその影響力を強めている中国の今回の取り組みの結果は興味を引きそうです。
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記事6:『With the i5 Innovation Hub, Africa University seeks to develop and protect African Intellectual Property (By Fraser Mitchell)』
内容と背景:
イノベーションの世界では全てが競争です。アイディアを外部に出すことや、それらを出すタイミング、誰に対して話すかなど。もちろんそれはどの世界も一緒だろう。しかし、自らの発明や画期的なアイディアは守りたいもの。どうやら、アフリカでは、イノベーションがたくさん起こっているのに、アイディアを守る術がなく損をするというケースが多いにも関わらず、諦めモードの人も多いとか。
そこで、ジンバブエを本拠とする、i5 Innovation Hub(i5は彼らの活動の中心となるideathon、innovation、incubation、intellectual property、industrial developementの5つの頭文字)はAfrica Universityと共同で大学内に同イノベーションハブを設立するという。アフリカの企業に知的財産に関するサポートを提供してきたAfrica Universityと組むことで、知的財産周りの課題解決に取り組むようだ。
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記事7:『Qatar To Ratify Tourism, Business, Sport Agreements With Rwanda』
記事リンク:https://www.ktpress.rw/2019/12/qatar-to-ratify-tourism-business-sport-agreements-with-rwanda/
内容と背景:
ルワンダを訪問の際にカタール航空を利用する方も少なくないのではないでしょうか?とても快適なサービスで2019年の世界の全航空会社のランキングで一位に選ばれている(ランキングサイト)。
そのカタールとルワンダの関係がここ5年間でとても親密になり、ビジネスだけでなく、他の分野でも協力関係を深めているという記事。新たに建設されているルワンダの国際空港への大きな投資(1.3兆ドル相当の60%のシェア)や今後の関係性など様々な情報が詳しく書かれています。
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記事8:『How To Turn Africa’s Entrepreneurial Spirit Into Real Economic Growth』
内容と背景:
「ブルーオーシャン」や、「最後のフロンティア」と表現されるアフリカ。ビジネスの可能性が大きいということからだが、中小企業や起業家の育成と彼らのビジネスが成長し地元経済に貢献できる段階に持っていくところまではまだ課題を抱えているとも言われています。
この記事では、ガーナからこれかの課題に取り組む女性の紹介が行われています。
アフリカの現状、今後、そしてビジネス面から見た課題などを噛み砕いてくれている記事です。ぜひお読みください。
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関連記事:
- 「The need for executive coaching un Africa」 – Link
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記事9:『African tech startups netted over $6m in collective prize money in 2019 [List]』
記事リンク:https://ventureburn.com/2019/12/african-startups-prize-money-2019/
内容と背景:
アフリカの発展においてやはりスタートアップが担う役割が大きくなることは多くの方々も予想しています。そのスタートアップに対するアフリカ内外の投資家らからの投資額も年々増えていますが、国際的なコンペティションに参加して実力で賞金を手中にするアフリカ発のスタートアップも多くなってきているようです。
今回の記事はその額が2019年には600万ドル(約6億円)を超したと伝えています。賞金を獲得した企業と賞金額がリスト化されているので合わせてご覧ください。やはり、南アフリカ、ナイジェリア、ケニアを中心に、ガーナ、ウガンダなどのスタートアップが良い成績を残しているようです。
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関連記事:
- 「91 startups in Africa have raised $1M+ in 2019 through 100 deals, totalling $1.25B」 – Max Bayen’s Twitter
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記事10:『African startups are making the risky bet of expanding beyond the continent for growth and profits』
記事リンク:https://qz.com/africa/1732046/swvl-lidya-paga-expand-from-africa-to-europe-asia-and-americas/
内容と背景:
世界がアフリカ市場に注目する中、アフリカの企業も世界の市場への参入を狙っているようです。今回の記事では、アフリカ→アフリカ外の国際市場を実現した企業の代表へのインタビューや、過去の事例を紹介、比較し、この動きの是非を考察していて面白いです。リバースイノベーションなども注目される中、アフリカのパートナーとともにアフリカと同様の課題を抱えているかもしれないアフリカ外の新興国への参入という新たな可能性にも触れています。アフリカの企業を取り巻く新たな一面が見られる記事です。
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記事11:『Countdown: The 10 most important African tech companies of the decade』
内容と背景:
2010年代から2020年代に入ったこともあり、この10年間の変化や発展を比較する動きが様々なところで見られました。今回の記事では、この10年間でアフリカの発展に大きく関与した、あるいはこの10年間で重要だったアフリカの10の技術系企業を紹介しています。皆さんは幾つご存知ですか?
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関連記事:
- 「The top 5 South African startup sector developments of 2019」 – Link
- 「The top 5 Kenyan startup sector developments of 2019」 – Link
- 「From medicine to recycling, six African start-ups doing business for good in 2019」 – Link
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記事12:『FEATURED: Rwanda aspires to become a business and innovaton hub in the next decade』
内容と背景:
アフリカでも著しい経済成長を遂げた国の一つとして注目されるようになったルワンダ。今回はそのルワンダでビジネスをする際のワンストップセンターとして、ルワンダでのビジネスシーンの中心にある、ルワンダ開発局(Rwanda Development Board: RDB)の長官である、クレア・アカマンジ氏のインタビューを。どのように現在に至るのかや、今後どこを目指しているのかなどがよくわかる記事です。
現在と2010年の10年間を比較するとルワンダへの投資額はなんと5倍(2010年の約4億ドルに対し2018年は約20億ドル)になっているようで、その要因として、様々な国際イベントや、世界的企業とのパートナーシップ締結によるルワンダに対する興味や実際の訪問が増えているようです。日本でも話題になったアーセナルへのスポンサーでは、発表の2週間の間に58のニュース記事が書かれ、12億人もの人の目に触れたとか。またアメリカでのルワンダ関連の検索は1000%増加したと話しつつ、国内での経済特区の設置を通した農業を中心とした製造物の輸出量の増加にも取り組んでいると話しています。
まだまだ経済規模は小さいかもしれませんが、今後どのようになるのか楽しみなところです。
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記事13:『African tech startups can tap millions of dollars from new funds launched in 2019 [list]』
記事リンク:https://ventureburn.com/2019/12/african-startups-new-funds-2019/
内容と背景:
アフリカだけに限らず昨今はスタートアップ市場に流れ込む投資は大きくなっているのではないでしょうか?今回の記事では、2019年内に新しく設立された投資ファンドをリストアップしているだけでなく、そのファンドのフォーカスしている地域、分野、また投資の対象となるスタートアップの成長段階やそれぞれのチケットサイズなどの情報も載っています。
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記事14:『AfCFTA is on a good track – Obasanjo』
記事リンク:https://www.newtimes.co.rw/news/afcfta-good-track-obasanjo
内容と背景:
昨年発行されたアフリカ貿易圏協定、昨年夏以来あまり進展が聞かれなかったのですが今回はそもそもの背景、そして何を目指していて、どんな課題を解決しようとしているのかなど、さらにこのアフリカ貿易協定を理解するのに良い記事を。
そもそも解決しようとしている課題の一つは、アフリカ連合(AU)の自己持続性を高めることのようです。何かアフリカ大陸内で問題が起きた時などにまだ外部からの資金的援助を必要としている現在、アフリカとして一つの枠組みを作り、大陸内で資金が動く状況を作り出すことで、緊急の自体にもAUを中心としてチームを作り、さらにそこにAUから資金が割り当てられるという状況を作り出すこともこの協定の一つの目標。
などの違った角度から見たアフリカ貿易協定についてナイジェリアの元大統領のオルシェグン・オバサンジョ氏がインタビュー形式で答えています。
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関連記事:
- 「Africa steps into 2020 with eyes on open borders, deeper trade and integration」 – Link
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記事15:『Trends that will change how Africans do business in 2020』
内容と背景:
近年の流れを引き継ぎ、2020年もアフリカの経済成長は続くことが予想されますが、今回の記事ではSage社のアフリカ・中東のピーター・ベンシュ氏が見るアフリカビジネスの2020年のトレンドを共有する記事。「ビジネスのしやすさの向上」、「作業の自動化などのもたらす好影響」、「情報に飢えている顧客」、「国境を超えた貿易のもたらす可能性」、「第4次産業革命」、「アフリカの成長の牽引」の6つの着眼点から展開する記事です。
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