皆さん、こんばんは。
今週はエンタメウィークとしてお伝えしてきました。
映画俳優のアメリカでの活躍、Netflixのアフリカでの取り組み、アフリカ系のエンタメ業界でのあり方を少し歴史的な側面から紹介する記事、エンターテイメント系のコンテンツを発信しているスタートアップ、そしてラジオの情報発信におけるいまだに強い影響力などをみてきました。
今日は、少し古い記事ですが、この業界の全体的な可能性を共有している記事をお届けします。やはりまだまだ成熟には程遠く、同業界の他の大陸や地域での雇用の創出やGDPへの貢献度合いもまだまだ小さい数字を記録しているにすぎないのですが、今後は大きくなるという予測がされています。
この業界でのアフリカ進出がどれくらいあり得るのかわかりませんが、少しでもアフリカを知る一つの方法になれば嬉しいです。
どうぞお楽しみください!
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メディア・エンターテイメント産業に「私」を入れる
英題:『Putting the ‘me’ in Africa’s media and entertainment industry』
記事リンク:https://www.bizcommunity.africa/Article/410/19/197874.html
内容と背景:
こちらの記事はPwC社が行った、メディアとエンターテイメントの分野での調査レポートを簡単に解説しています。レポートではアフリカ全体というより、よりこの分野が他国よりも整っている、あるいは産業が成り立っている南アフリカ、ナイジェリア、ケニア、ガーナ、タンザニアの5か国を14のセグメントに分けてみています。それらのセグメントには、インターネット、データコンサンプション、テレビ、映画、テレビゲーム、eスポーツ、音楽、そして新聞や本などの出版なども含まれています。
まず、レポートでは、データなどを活用し、個人の趣向に合わせたコンテンツなどの展開が分野の成長を手伝っているとしています。この5か国では2018年から2023年の間で、131億ドルの収益を高め、その間約11.9%の成長が見込まれるとしている。
そして国別の分野の2018年から2023年までの収益に関しては南アフリカで61%の成長率が見込まれるとしています(1289億ランドから1705億ランド)。特にこの分野ではインターネットへのアクセスの成長率が影響を持つだろうとしており、5Gへの移行などもこれにあたるとしています。しかしやはり南アフリカはそもそもの市場が成熟しているからか、本や新聞の分野での成長はマイナスやほぼ0%、あるいは1%程度の成長になるようです。
ナイジェリアは、市場全体として約19.3%の成長によって、約108億ドル、同様にケニアでは10%の成長により約30億ドル、ガーナでは19.8%の成長によって、約30億ドルに、そしてタンザニアでは、5か国の中で一番市場が小さいのですが、2023年には17.2%の成長で14億ドルの市場に成長するようです。
日本や他の経済圏の同分野の経済規模を考えると、日本ではこの分野では十数兆円規模の市場なだけに、上に挙げた国々のそれと比べると5か国を足してやっと同等の規模になるだけに、これからも大きな成長が期待されるのではないかとも言えます。
ただこれまでとは違った形で国際的にも市場が変化・拡大、成長しているだけに、それらの流れにアフリカの国々がどのように答えていくのかが気になるところです。
関連記事には上であげたレポートの他にもいくつかの面白そうな記事を共有しますので、是非目を通してみてください。
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関連記事:
- 「Africa Entertainment & Media Outlook 2019–2023」 – Link
- 「Insights from the Entertainment & Media Outlook: 2019–2023 An African perspective」 – Link
- 「Five future changes in Africa’s entertainment industry」 – Link
- 「A BRIGHTER LOOK AHEAD- AFRICA’S ENTERTAINMENT INDUSTRY」 – Link
- 「History of African Film Industry」 – Link
- 「How Africa’s entertainment industry is reacting to the COVID-19 crisis」 – Link
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*この記事は弊社が主体となって運営する、日本・ルワンダビジネスコミュニティ(https://www.japan-rwanda.biz)に投稿した記事と同様の内容となります。