みなさま、こんばんは!
さて、本日は東アフリカ地域のeコマースセクターより最新のニュースをお伝えいたします。
この度ケニアのeコマースおよび物流企業CopiaKenyaが米国国際開発金融公社(DFC)より500万ドル、ルワンダの電子小売業者Kashaが100万ドルもの株式資金の調達に成功しました。
詳しくは下記をお読みください!
記事:「ケニアのeコマース企業CopiaKenyaが500万ドルもの資金調達に成功」
『Kenyan e-commerce Company, CopiaKenya Secures $5 Million Equity Funding』
記事リンク:
内容と背景:
本日は東アフリカ地域のeコマースセクターより最新のニュースをお伝えいたします。
この度ケニアのeコマースおよび物流企業であるCopiaKenyaが米国国際開発金融公社(以下:DFC)から500万ドルの株式資金を調達しました。またルワンダの電子小売業者であるKashaもDFCから100万ドルの出資を受けました。
DFCは世界中の新興市場にて25億ドル規模に及ぶ開発プロジェクトを立ち上げており、その一環として100万ドル単位の巨額資金を確保したアフリカのスタートアップは現時点で上記2社のみとなっています。
ケニアの首都ナイロビに本社を構えるCopiaKenyaは国内に11,000以上ものエージェントをもち、ケニア中心部で事業を展開するeコマース企業です。同社は地元のトレーダーや小売業者と協力し、ユーザーが食料品や衣料品などの生活必需品を注文し、目的地までの輸送を管理できるアプリを運営しています。
2013年にシリコンバレー出身のJonathan Lewis氏とTracey Turner氏によって設立されて以来、記事によると同社はこれまで約50万人ものユーザーから300万件以上の注文を処理してきた実績があるようです。またホームページの説明によるとまもなくウガンダへと事業を拡大し、今後5年以内に汎アフリカ的かつグローバルな組織へと成長することを目標に掲げているようです。
一方、Joanna Bichsel氏によって2016年に設立されたルワンダのKashaは女性向け小売店サービスを提供する電子小売業者です。同社はルワンダとケニアの低所得地域に住む女性をターゲットに、手頃な価格で容易に衛生用品やパーソナルケア製品にアクセスおよび購入できるオンラインプラットフォームを運営しています。記事によると同社はこれまで55,000人以上の女性に約60万の健康および美容製品を提供してきたと述べており、そのうち4万人以上が低所得地域出身のユーザーであるようです。
CopiaKenyaは以前シードキャピタルにて2,200万ドル、また昨年はベンチャーキャピタルLGT Lightstoneが主導するラウンドにてシリーズBの資金調達として2,600万ドルを調達していることもあり、今回DFCより500万ドルを獲得したことにより今後さらなる事業拡大が見込まれます。
Kashaも今年4月にはフィンランドのFinnfundから100万ドルの投資資金を調達しており、DFCから調達した追加の100万ドルは同社のアフリカでの事業範囲を拡大させる促進剤となりそうです。
2社の今後の成長に注目したいところです。
関連記事:
- 「面白記事 v.21(投稿:2020年4月23日)記事2」–Link
- 「The journey so far: Joanna Bichsel, CEO, Kasha (Rwanda and Kenya)」–Link
- 「Finnfund invests in improving women’s access to critical health products in East Africa」 – Link
*この記事は弊社が主体となって運営する、日本・ルワンダビジネスコミュニティ(https://www.japan-rwanda.biz)に投稿した記事と同様の内容となります。