皆様、こんばんは。
今週も真ん中に差し掛かりました。
色々と現在皆様により多くの情報を提供できればと思い、様々な記事の共有や多くの人へのリーチができるように取り組んでいます。
少しでも多くの人たちに楽しめるよう取り組んでいきますので、引き続きよろしくお願いします!
さて、本日は問題をたくさん引き起こしたと思われているコロナウィルスの影響下で、南アフリカの通信業界に関してはそれを起点とした規制への新たな取り組みへの動き、ケニアからは新たな電子医療サービス提供、そしてエジプトからは大きな影響を受けると思われていた農作物の輸出量が増えたという意外なニュース、分野は違えど、プラスと思われる記事を選んでみました。
楽しんでいただければと思っています!
明日もお楽しみに!
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記事1:『South Africa to offer additional spectrum to address data traffic spike』
内容と背景:
アフリカ最大にして世界でも知られる、MTNグループの本拠地でもあり、同国における近年の通信業界への投資の増加、そしてアフリカの経済的発展の先頭を走る国々の一つとして5Gを導入するのが早いと予測されている南アフリカで、5Gの導入に向け、新たな周波数の開放が考えられているようです。これにより、データ通信上で発生するトラフィックの整備を狙っているようです。その南アフリカの通信業界に関する情報を網羅したレポートが発表されたようです。
記事では、近年、通信事業者の回線網などで、末端のアクセス回線と中心部の基幹通信網(バックボーン回線)を繋ぐ中継回線・ネットワークや光ファイバー回線、そしてLTE回線のキャパシティーの拡大と改善に向けた取り組みが活発化してきた中で、固定回線の接続の貧弱性の影響などもあり、携帯電話通信を中心として、インターネットへの接続率が高まってきました。そんな中で、様々な企業の参入があったのですが、LTEの利用可能な周波数に関するオークション日程が予定されていた2016年以来延期されてきたことで、これらの5Gへの回線の移行を遅れさせてきたようです。
今回のコロナウィルスの影響などもあり、この環境で生じた回線への接続に関する課題を反映し、南アフリカの規制局は、余分な周波数の使用を可能にするなどの対策をとってきたようです。また、Liquid Telecomなどの企業は、5Gの卸売を自社の使用できる3.5GHzを介して提供を開始するなど対応してきたようです。今回のコロナウィルス下でリモートワーカーが増えたことで、インターネットへの接続の課題に取り組む必要が再認識されたことを指摘し、その環境下での南アフリカの現状を伝えるとともに、規制局の対応などに関しての情報も載せているレポートになっているようです。
インターネット回線への接続がこれからさらに拡大すると言われているアフリカにあって、どのようなことが将来的に起こりうるかの予測などが必要な中で、通信事業関係者にとっては、アフリカ、特に南アフリカへの進出などを考える上で有益な情報を持つレポートになるのではないでしょうか?こちらの記事もですが、約1000ドルのこのレポートももしかしたら購入の対象になるかもしれませんね。
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記事2:『Kenyan startup TIBU launched to decentralise primary outpatient care』
内容と背景:
お次は、ケニアで新しくローンチされたスタートアップ企業の紹介について書かれた記事をシェアします。こちらもCOVID-19の影響により大きな注目を集めています。
enyan e-healthスタートアップTIBUは、一次外来診療を分散化して、患者に直接届けるデジタルプラットフォームを立ち上げました。また、このデジタルプラットフォームでは、医療キットを備えた医療従事者と患者をつなぐことで、このプラットフォームは一次外来診療を分散化するだけではなく、患者が自分の医療記録を暗号化してTIBUアプリケーションに安全に保存できるようになるようです。
また、この記事の中では、このようなエンドツーエンドのヘルスケアソリューションは、ケニアのヘルスケアセクター内の失業や不完全雇用の問題を解決し、主要な外来患者のヘルスケアサービスをより便利で個人的な費用対効果の高いものにすることを可能にする。という可能性についても言及されていました。
投資家からの投資を集める中で、今回は日本を拠点にアフリカへの投資を活動の中心として行っているVCファンドであるKepple Africa Ventures社が今回TIBU社に投資し10万ドルしたようです。TIBUはスタートアップの開発と研究の最初の数年間は自己資金でしたが、昨年の概念実証に続き、この企業から10万ドルの資金を受け取りました。CEOのCarmichael氏は、「支援者からの追加資金を求めて、戦略的パートナーと並んで事業をさらに前進させています。」というように述べています。
このサービスには300人のユーザーがすでに登録されているということで、そのレビューもとても良いものだそうです。また今回のコロナウィルスの影響もあり、同様に医療サービスを提供するスタートアップなどからの問い合わせも増えたようで、それらの問い合わせなどをさらなるパートナーシップの形成にも繋げ、さらなるサービスの拡大にも貢献しているようです。
本格的にこのプラットフォームが全国展開され、大きく広がっていくことが期待できそうです。
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関連リンク:
- Kepple Africa Venture – Link (Homepage)
- TIBU – Link (Homepage)
記事3:『Egypt: Exports of fruit and vegetables increase to nearly 2.5 million tons』
内容と背景:
続いて、北アフリカでの園芸作物市場の動向に関する話題です。
エジプトの農業省中央検疫局長であるAhmed al-Attar氏は5月4日(月)の週に2020年はじめから野菜と果物の輸出量が177万トンに増加したと発表しました。彼はその中で柑橘類の輸出量が最も多く、2番目がジャガイモ、3番目が玉ねぎであり、スペインとの激しい競争が存在する中、エジプトはオレンジの輸出で圧倒的な成功を収めたと説明しました。加えて彼はCovid-19状況下にもかかわらず今年1月より、オーストラリアのデーツ、ニュージーランドのオレンジ、ブラジルの柑橘類、モーリシャスのジャガイモ市場を含む4つの国際市場を新たに開くことができたと述べています。
記事では、エジプトの農業検疫総局に代表される農業省は国際的な輸出品質基準に従った農業の輸出拡大、また農業、生産、包装、輸出の段階での輸出トレーサビリティシステムの適用などの枠組みの中で、新たな市場にて拡大を続けていると述べられています。
就業人口の多くが農業に従事しているサハラ以南のアフリカ諸国では、近年自給自足型農業から市場志向型、集約型農業への転換、また外貨獲得のための将来的な農作物の輸出拡大が提唱されていますが、北アフリカ諸国では近年既にそのようなモデルが構築されつつあるのではないかと考えられます。
関連記事にはチュニジアでの果物、またタンザニアでのアボカドの輸出量増加に関して述べられている記事を載せましたので、アフリカでの園芸作物市場に関してご関心のある方はぜひお読みください!
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関連記事:
- 「Tunisian fruit export revenues up up 5.24% year-on-year」 – Link
- 「Tanzania: Avocado revenues jump to Sh28 billions a year」 – Link
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