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アフリカ・ルワンダ オフショア開発 / 進出支援コンサルティング
アフリカ・ルワンダ オフショア開発 / 進出支援コンサルティング

皆さん、こんばんは!

今日はビジネス環境に関する記事を取り扱う日です。

コロナの影響が様々なところに出てきているのですが、その中でも、これまでも課題の一つではあったもののの、今回の状況でより一層取り組まれなければいけなくなった「持続可能な発展」という側面からアフリカのビジネス環境を理解するに役立ちそうな記事を選んでみました。

また、2つ目の記事では、観光業に視点を当ててみました。「アフリカ=サファリ、野生動物、自然」というイメージが強いだけに、観光業へのコロナの影響は大きく、そこからどのように立て直していけるのか注目の分野です。国際旅行が解禁されるようになっただけに一度現状に触れてみたいものです。

少しでもお楽しみいただければ嬉しいです。

来週の記事もお楽しみに!


アフリカの経済を一変させたいならば、政府への依存を超えた取り組み方を見据えなければいけない

英題:『If we want to transform African economies, we must look beyond relying on governments』

記事リンク:https://finance.yahoo.com/news/want-transform-african-economies-must-023641528.html

内容と背景:

「次はアフリカの時代」と言われるようになってから少なくとも10年くらいは経過しているでしょうか?

まだ、アフリカの多くの人たち、そしてそこに関わる人たちが思い描いてきた姿に、分野や場所によってはなっていないという形で始まる今回の記事では、政府だけではトランスフォメーションができないことに触れ、有効な官民連携関係を構築し、それを活かして課題に取り組む必要があるとしているます。

記事は 2つの柱をあげています。一つは、教育への取り組みを通した、テクノロジーなどのギャップを埋め、そこから雇用機会を作り出すことなどです。そして、もう一つは、民間セクターが成長できるインフラ整備です。この2点目に関してはもちろんハード面である物理的なインフラ開発も入っていますし、アフリカ大陸自由貿易圏(以下、AfCFTA)などで実現しようとしている政策や制度に統一性を持たせることでソフト面の整備から、アフリカとしてのより良いビジネス環境を作り出していくことです。

記事では2点目、インフラ整備に触れ、アフリカ開発銀行がAfCFTAの実現には最低でも年1000億ドルのインフラ整備が必要であるとしている中、過去に目を向けると、その約半分しか確保されてきていないという事実、さらに詳細に目を向けてみると、そのうち30%が開発協力資金で賄われており、民間セクターからは全体のうち約9%の貢献しかみられていないということを指摘し、ここに持続性のなさが現在の状況を招いているのではないかとしています。

そこで、税制などの見直しをすることで、中間所得層の割合を増やし(実際多くのアフリカの国が開発計画に含んでいる)、国内での経済の循環を実現するとともに、開発資金確保を促し、長期的(約20〜30年をみる)に課題に取り組んでいく必要があると記事では書いています。

SDGsが2030年をみていますが、まだまだギャップがあると言われています。しかし、AfCFTAの実現によって幾らかの課題が解決されることが期待されていますし、それを通してさらに必要なことが見えてくるのではないでしょうか。COVID-19の影響もあるスケジュールが後ろ倒しになっていますが、協定史上大きな規模のものであるだけに、時間を有効活用し、準備にもインプリメンテーションにも慎重になりたいものです。

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コロナの影響により最大1200億ドルの損失、多くの失業者を出しかねない、急成長を実現していたアフリカの観光業

英題:『Africa’s fast-growing tourism industry could lose up to $120 billion and millions of jobs』

記事リンク:https://finance.yahoo.com/news/africa-fast-growing-tourism-industry-174750560.html

内容と背景:

アフリカといえばサファリをイメージする方が多いのではないでしょうか。コロナ対策として、国境閉鎖をした国が多かったですが、最近ケニアやルワンダなどの国々は国際線の再開を発表しています。その背景でこの記事ではコロナがどのように観光業に影響を及ぼしたかに触れています。

アフリカの観光業界に目を向けると、直接あるいは間接的に、アフリカの雇用市場の約6.8%に及ぶ約2460万人がこの業界に関わっています。コロナの影響により、最悪の場合約1200億ドル(良く見ても約530億ドル)のGDPにおける損失を計上するのではないかと世界旅行ツーリズム協議会(World Travel & Tourism Council)は予測を立てています。実際、306のサファリを運営する団体に調査をかけたところ、90%が75%以上の予約の減りを経験しているとしています(Safaribookings.comによる調査)。

近年、航空会社の新たな航路の発表や、国際的なホテルのアフリカでの新たな宿泊施設の建設、Airbnbの台頭などの結果として、アフリカの観光業界の成長が著しかったこともあり、今回のコロナの影響から完全に業界が立ち直るのには約24ヶ月を要するだろうと記事ではしています。

記事ではエジプトや南アフリカ、ケニアなどの様々な国が観光業で受けた影響などを紹介しています。また、これまで多くの課題を経験してきたことに触れ、大変ではあるものの、乗り越えられない課題ではないとしています。7月から国際旅行が解禁されたこともあり、様々な国が旅行者の受け入れを再開しています。しかし、安全面の確保が引き続き重要になってきています。どのように観光業が持ち直すか気になるところです。

関連記事ではケニアとルワンダの記事をも共有していますので、是非目を通してみてください。

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関連記事:

  1. 「The Impact of the Coronavirus Pandemic on the Safari Industry (July Update)」Link
  2. 「Rwanda and Kenya reopen its skies in time for peak tourism」Link 
  3. 「Rwanda Is Losing The Spoils Of Being A Top Destination For Global Conferences」Link

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*この記事は弊社が主体となって運営する、日本・ルワンダビジネスコミュニティ(https://www.japan-rwanda.biz)に投稿した記事と同様の内容となります。