皆さん、こんばんは!
今日はアフリカ全体の経済に関してのニュースをお届けする土曜日です。
そこで今日は久しく扱っていないAfCFTAに関する世界銀行からの最新のレポートをお届けします。
本来でしたら7月1日のインプリメンテーションで、効果や結果、課題なども見えてきているかもしれなかったのですが、来年以降に延期になったことで、まだ予測などの情報が飛び交っている状態です。
一つ何が起こりうるのかを知る情報としてお楽しみください。
明日は第5回目のコラムが投稿されます。お楽しみに!
そして来週の記事もお楽しみに!
世界銀行:アフリカの貿易協定、4500億ドルの経済効果をもたらし得る
英題:『Africa: Trade Pact Could Boost Africa’s Income By As Much As $450 Billion – World Bank』
内容と背景:
AfCFTAがどのような経済効果を持ち得るかはこれまでの記事の中でも触れてきましたが、今回は特に大陸としての収入にどのような影響を持ち得るのかを書いた世界銀行の新しいレポートを扱った記事からお伝えします。本来でしたら、7月1日に実施されるはずだったものの、今回のコロナのアウトブレークにより、新たな実施の日程は来年になるのではないかと言われています。
今回の記事では、まずこの大陸協定が実施されることで、雇用機会の増加や収入の増加が見込まれます。そうすることで、アフリカの課題の一つにもなっている失業率の改善に有益になるだけでなく、貧困層にいる人たちをそれぞれのそうから引き上げることができると言われています(貧困層の中でもそれぞれの状態によってカテゴライズがかわる)。数字的には、6800万人を中間貧困層から、3000万人を極度の貧困層から引き上げるだろうとしています。
また経済効果では、約790億ドルの損失をもたらしたと言われる今回のコロナ環境下での損失をカバーするだけの効果が見込めるようで、関税撤廃などで約1530億ドルの収入増、大陸内でものの取引が行われることで、大陸街からの輸入の際にかかったいた輸送費などの削減により、約2920億ドルの収入増が見込めるとしています。
また、貿易に関しては大陸内貿易を約81%、大陸外への輸出を19%増加させるだろうとしています。
最後には、AfCFTAによって、これまで大陸内でインプリメンと、合意されてきた様々な協定や合意などの隙間となっているものを経済的に引き合わせる可能性もあるのではないかとしています。
まだ実際に施行されていないだけに、様々な数字や期待が飛び交っていますが、1日もはやく実際に施行される日が待ち遠しいものです。実際の施行期限も延ばされたことにより、まだ低いと言われている各国の準備度合いも高まるのではないでしょうか。
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関連記事:
- 「面白記事 Vol. 31」 – Link
- 「アフリカ大陸の貿易統一:AfCFTAの今は?【面白記事 Vol. 70(2020年6月27日配信)】」 – Link
- 「コラム – Vol. 1:「アフリカ」という見方」 – Link
- 「The African Continental Free Trade Area」 – Link
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