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アフリカ・ルワンダ オフショア開発 / 進出支援コンサルティング
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みなさんこんばんは。本日も面白記事を更新します。

昨日は日本ルワンダビジネスコミュニティに、「SDGsからみるアフリカの経済成長 – ディーセントワークの視点」というコラムを投稿させていただきました。

本日はそれに因んで、アフリカのディーセントワークの事例について関連する記事として、「ケニアの視覚障害のある男性のパワーエンジニアとしての働き方について」書かれた記事を一つご紹介します。

今週も面白記事は毎日更新予定です。ぜひお楽しみください。


記事:盲目のケニアの電力エンジニア、逆境に打ち勝ち家々を照らす。

Blind Kenya Power engineer beats the odds to light up homes

https://www.nation.co.ke/kenya/news/blind-kenya-power-engineer-beats-the-odds-to-light-up-homes-1911186

昨日、ご紹介したコラムの中で取り上げたSDGsのゴール8は、「すべての人々のための持続的、包摂的かつ持続可能な経済成長、生産的な完全雇用およびディーセント・ワークを推進する」ということで、つまり、「すべての人々にとって、働きがいのある自分らしい仕事ができるということが大切である。」という考え方に基づいているものでした。

今回この記事で紹介されている盲目のケニアの電力(パワー)エンジニアのMoses Nyongesaさんは、今から16年前の2004年に交通事故に遭い、視神経を損傷したことにより、盲目となりました。

しかし、彼は理解ある職場の環境と様々なICT機器を使いこなすことにより、今まで通り、自分の強みを生かした仕事を全うできているということです。

彼は2016年に現在の拠点に移り、ナイロビとモンバサのさまざまな場所にCCTVカメラを設置するなど、数多くのプロジェクトに携わっています。業務では、日本の視覚障害者も多く利用している音声読み上げソフトのJobs Access with Speech(Jaws)を利用し、パソコンでのやり取りはすべて問題なく行うことができているようです。

この記事のインタビューの中ででモーゼスさんは、事故当時の心境について、自殺したくなるくらい辛い時もあった。というように語っています。しかし、雇用主の暖かいバックアップにより、この逆境を乗り越えたというように語っています。

雇用主はモーゼスさんに対し、社会復帰のためのリハビリテーション訓練を受けるための時間を与え、会社からモーゼスさんのためのアシスタントの費用を負担したという事です。

このような周囲の理解もあり、彼はどのような状況になっても自分らしく働くことができているということです。

しかし、現状ではパソコンに繋げて使える音声読み上げソフトなどは、まだまだ貧困地域では普及していないのが現状であると思います。また、前述したJAWSのサイトを見てみると、アフリカの現地語には(Sotho語, Xhosa語,  Zulu語)の3つが追加されたという記載がありますが、すべてのアフリカで使用されている言語が読み上げの対象になっているわけではないということです。

合わせて、私自身もアフリカの視覚障害者団体や盲学校でも、点字をプリントする点字印刷機が、高額でなかなか手に入らないという声を聞いたことがあります。

そこで、誰もが自分らしく働くことのできる社会を目指して、そのために必要不可欠であるICT機器の必要性がもう少し明るみに出るといいなと感じています。

そういった機器が万人に手に届きやすい環境となり、その上で誰もが平等な環境で働き、社会に貢献できる世界になることを願っています。

関連記事:

  1. コラム – Vol. 5: SDGsからみるアフリカの経済成長 – ディーセントワークの視点 – Link
  2. What’s New in JAWS 2020 Screen Reading Software – Link