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アフリカ・ルワンダ オフショア開発 / 進出支援コンサルティング
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みなさま、こんばんは。

毎週月曜日はアフリカの教育関係に関する記事を選んでご紹介しています。

本日は東アフリカ地域を中心に、若者への職業訓練教育にフォーカスした記事を2つほど選んでご紹介させていただきます。

アフリカビジネスTodayは今週も毎日更新予定です。今週もお楽しみいただければ幸いです。


記事1:Mastercard Foundation、ウガンダの300万人の若者が尊厳のある仕事にアクセスできるようにするための10か年計画を発表

Mastercard Foundation Launches 10-Year Plan to Enable 3 Million Young People in Uganda to Access Dignified Work

記事リンク:https://allafrica.com/stories/202007230924.html

内容と背景:

本日ははじめに、ウガンダの職業訓練教育プログラムについてMastercard Foundationが行なっているプロジェクトであるYoung Africa Worksについて書かれた記事をご紹介します。

Mastercard Foundationは、ウガンダ国内の300万人以上の若者が2030年までにやりがいのある充実した仕事の機会にアクセスできるようにするという目標の元、Young Africa Worksというプロジェクトを開始し、先日そのストラテジーを発表しました。

Young Africa Worksは、若者の雇用こそが貧困削減の特に重要な指標であると考え、2030年までにアフリカ全土の3000万人の若者、特に若い女性が尊厳のある充実した仕事にアクセスできるようにすることを目的としています。このビジョンを実現するために、若者と雇用の機会を結ぶ効果的な労働市場、生産性を高め、仕事の機会を生み出す強力な金融および主要セクター市場を作り上げていくということです。

ウガンダでは、主に若い女性、男性、難民が経済的機会にアクセスできるようにすることを主目的とし、農業の商業化や農業ビジネスのサポート、観光とホスピタリティ部門の強化、職業訓練を改善し、建設業の零細・中小企業のための金融サービスへのアクセス拡大による民間投資を活用するとしています。このプロジェクトのために、同財団から2億ドルが拠出されたということです。

国際労働機関によると、アフリカのほぼ80%の人々が非公式に働いていて、1日あたりの収入が10ドルをはるかに下回っている人が大多数です。ウガンダは、35歳未満の人口が全体の82%を占めていることから、若者への職業訓練や雇用創出・就労機会の拡大は、今後の国の発展に欠かせない重要事項になっています。

Mastercard Foundationは2008年からウガンダで活動しており、合計2億8,200万ドル以上を投資して、農家、学生、教師、教育機関を含む200万人以上に、金融、教育、スキルトレーニングへのアクセスを拡大しているようです。詳細は関連記事にも載せてありますので、ぜひお読みいただければと思います。

関連記事:

  1. Young Africa Works Mastercard Foundation Strategy: 2018-2030 –  Link
  2. アフリカの中等教育・女性就労教育支援イニシアチブに関する話題【面白記事 Vol. 110: 2020年8月17日配信】- Link

記事2:EACの職業訓練校講師はChina-EASTRIP TVET奨学金プログラムの恩恵を受ける

EAC Young lecturers benefit from China-EASTRIP TVET Scholarship Programme

記事リンク:https://eagle.co.ug/2020/08/19/eac-young-lecturers-benefit-from-china-eastrip-tvet-scholarship-programme.html

内容と背景:お次は、東アフリカにおけるTVET(職業訓練教育)現場での質の高い講師の育成について書かれた記事をご紹介します。

エチオピア、ケニア、タンザニアの地域フラッグシップTVET研究所(RFTI)の若い東アフリカの講師は、東アフリカの技術、職業教育および訓練(TVET)の質の向上のために、世界銀行の変革と地域統合東アフリカ技術プロジェクト(EASTRIP)から奨学金を授与しました。

EASTRIPのプロジェクトの目的は、特定の地域のフラッグシップTVET機関での職業訓練および技術訓練(TVET)プログラムを増やし、東アフリカでの地域統合をサポートすることです。

今回の奨学金は、Inter-University Council for East Africa(IUCEA)、中華人民共和国の教育省、および世界銀行の3者間パートナーシップの一環として、東アフリカのTVETの卓越性と地域統合を促進しするために、中国政府から授与されました。

この記事によると、このプログラムは、世界銀行のEASTRIPのサポートを補完することを目的としており、それぞれの国の地域フラッグシップTVET研究所(RFTI)で教鞭を振るう若き講師で、今後中国の大学および専門学校に通うことを目標としている若者に対して与えられる奨学金になるそうです。

アフリカのTVET機関では資格のある教師とトレーナーが非常に不足しているため、奨学金は重要なギャップの一部を埋めるために設定されたということです。質の高い職業訓練教育を若者に提供するために、まずは講師を育てるという視点で行われているプログラムなのではないかと思います。

また、世界銀行のタスクチームリーダーはこの記事の中で、このプログラムは、質の高い需要のあるトレーニングプログラムを提供し、有能なスタッフを育成し、技術とエンジニアリングの分野での女性の就学率を高めるのにも役立つ。というように述べています。

実際に今年の受賞者の中では20名中6名が女性ということで、エチオピア、タンザニア、ケニア出身の若き講師がこの奨学金の恩恵を受け、清華大学や浙江大学など中国のトップSTEM大学に進学しているそうです。

関連記事:

  1. アフリカ、デジタル経済下の女性の社会進出についての話題【面白記事 Vol. 101: 2020年8月6日配信】-Link
  2. アフリカの中等教育・女性就労教育支援イニシアチブに関する話題【面白記事 Vol. 110: 2020年8月17日配信】- Link