皆さん、こんばんは!
本日は先週に続き、AfCFTAを違った側面から見ていきます。
「雇用」と「収入」という観点で見ている記事をご紹介します。この記事は世界銀行のレポートを解説しているのですが、どのような効果が望めるかが書かれています。
関連記事にはレポート自体も共有していますので、ご興味ある方は是非お読みください。
お楽しみください!
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『AfCFTAの貿易と収入における影響』
英題:『Figure of the week: The AfCFTA’s effects on trade and wages in Africa』
内容と背景:
これまでもお伝えしてきましたように、AfCFTAの施行によって様々な効果が期待されているのですが、大陸内、アフリカの国家間の貿易が現在の全体の貿易に率のうち15%前後のところが、2022年までに52%に増加することが期待されており、それによって、各国での産業も伸びることが期待されています経済効果も、面白記事 Vol. 97で共有しました、世界銀行の最新のレポートでは最大4500億ドル、極度の貧困層から約3000万人を引き上げるとも言われています。それはやはり、労働者の賃金が高まること、そして生活スタイルが向上することを意味します。今日お伝えする記事ではその辺りを取り扱っています。
記事では、上で挙げたような効果は国によって差異があるとしており、収入の高収入化は特にコートジボワール、ジンバブエ、ケニア、ナミビアなどで見られるようで、2035年までに現在の収入の10%異常の増加が望めるとしています。もちろん他の国でも収入の増加はあるのですが、増加幅が低く、マダガスカルやモザンビーク、マラウィなどが3%程度になるのではないかとしています。この差は、現在の貿易における障壁の多さと、AfCFTAが導入されてからの、それらの障壁をいかに省けるかというところが関係しているようです。例えば、収入が多くなる国というのは、そもそも現在貿易の障壁があまりない国であり、貿易範囲がより広がることで、その恩恵を受けることができるが、今現在多くの障壁を抱えている国は、それらをさらにAfCFTAで定めるものにする中でも難しさを感じるのではないかというのです。また、関税収入に依存していたような国なども、関税が除かれるものが多くなったり、そもそもの割合が低くされることで、国としての収入が減り、それが全体の経済にも影響するのではないかとしています。
上では国の収入でしたが、個人の収入も影響を受けることが予測されており、北アフリカがすでにスキルを持っている人材の収入の増加が多くなることが予測されており、スキルを持っていない人たちの収入増加が大きく見込めるのは東アフリカ地域。反対に、全体として、個人の収入の増加幅が小さくなるだろうと予測されているのが西アフリカ地域のようです。ここには、AfCFTA導入後の産業の変化が関係してくるとしています。
この記事では、さらに男女間の収入の差異や地域別のどうかのあり方などにも触れており、例えば貿易を中心とした事業を行っている方々には、他国。他地域への展開を見越した上で、自事業に一番合う国などアイデンティファイするのに焼く立ちそうです。関連記事に、この記事で参照として使われているレポートも紹介しますので、ご興味ある方はぜひ読んで見てください。
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関連記事:
- 「面白記事 Vol. 31」 – Link
- 「アフリカ大陸の貿易統一:AfCFTAの今は?【面白記事 Vol. 70(2020年6月27日配信)】」 – Link
- 「AfCFTAとその経済効果とは?【面白記事 Vol. 97(2020年8月1日配信)】」 – Link
- 「コラム – Vol. 1:「アフリカ」という見方」 – Link
- 「The African Continental Free Trade Area」 – Link
- 「The AFRICAN CONTINENTAL FREE TRADE AREA: Economic and Distributional Effects」 – Link
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*この記事は弊社が主体となって運営する、日本・ルワンダビジネスコミュニティ(https://www.japan-rwanda.biz)に投稿した記事と同様の内容となります。